農園のこだわり

 

くだものびより のコト

もいで、かじって、ねそべって、桃まみれで桃汁をたらし、五感を呼び覚まして忘れられない心を揺さぶるようなもぎたて完熟くだもの体験!!

くだものびよりは、自然の力を最大限に活用して世界に誇れる味の濃い美味しいくだものを作り、その自然の恵みを子ども達といっしょに五感で楽しめる農園を目指しています。2019年7月から、まずは桃狩りのできる観光農園を開園する予定で準備を進めています。

耕作のための環境負荷を最低限に抑えつつ、自然の力を最大限活用し、味の濃い美味しいくだものを作るため、除草剤はもとより、化学合成肥料も一切使用せず、堆肥と自家製ぼかしで土を作り、急がずにゆっくりと強い樹を育てます。
農薬は、化学合成農薬は使用せず、有機JASに準じた農薬を、年に数回最低限使用するだけです。桃や李の実には、一切農薬をかけないまま育てます。年々、徐々に農薬を減らしていく中で、自然とバランスが取れてきたように思います。

それでもなお、そんな畑のくだものの中には、虫にかじられたものがあるかもしれません。しかし、それは強い殺虫剤を用いていない証しです。工業製品でない、自然の中で育ったくだものを、自分の目で観察し、店頭では出会えない樹上で完熟したくだものをもぎ取って、新鮮なまま農薬を気にせずそのままかぶりついていただけるように。

極限まで農薬の使用を抑えた畑には、たくさんの種類の昆虫やカエルと出会えるのもくだものびよりの特徴の一つ。子どもたちには、くだものを通じて自然と接する環境を提供し、「美味しい」や「心地いい」、そして「楽しい」という気持ちから、自然を大切にしたいという思いや、『農』や『食』に対する関心がはぐくまれていく事を望んでいます。

そんな農園づくりは、2015年4月まで東京で宇宙ビジネスをしていた農園長が、田舎での子育て生活と楽しい自転車ライフ、そして、できるだけ自然に寄り添った生活をするため、これまで縁もゆかりもなかった山梨県南アルプス市に移住し、くだもの作りを一から習うところから始まりました。

富士山や八ヶ岳、そして日本一の盆地感を一望でき、くだもの栽培に最適な水はけと寒暖差のある扇状地に数年かけて合計約1.4ha(14,000平方メートル)の農地を借り、土を作り、桃、さくらんぼ、李、葡萄、柿、ネクタリン、プルーンの中から美味しいと評判の品種の苗木を植え、美味しくて香り高い日本一の世界に誇れる『くだもの』を出来るだけ自然環境に負荷を掛けない栽培方法を模索しています。

 

40歳も半ばを過ぎてから始めた慣れない農作業のため、指や肘の腱鞘炎やぎっくり腰など、肉体的にはキツイことも多いですが、保育所に通う娘や、同時期に大阪から近所に移住してきたおばあちゃんと一緒に農作業しながら、家族と2018年7月に家族になった柴犬のモモちゃんと一緒に山梨百名山をひとつずつ登りながら、そして畑に掘立小屋を建てるなどの大規模DIYなどをしながら、こころ豊かな田舎暮らしを満喫しています。

そんな、里山の雰囲気や、最高の眺望、山梨の大自然をゆっくりと楽しんでいただくため、古民家を改修した農家民宿も開業できるよう準備を進めています。これらの農園や民宿を通じ、共に自然に触れて学ぶ環境を提供しつつ、日本の誇る高品質な果実である『くだもの』が、『すし』や『てんぷら』同様に世界共通語として広がり、世界中から訪れてもらえることを願っています。

 

桃の有機栽培への取り組み

化学合成農薬、肥料を使わないくだもの作りを目指して

『本当にこんなに沢山のそして強烈な農薬を沢山撒かないとくだものは作れないのだろうか、、、』

山梨県が定める一般的な農法での桃(露地栽培)に使用する化学合成農薬成分回数は一年間でなんと31(穿孔細菌病発生地域)。果実の生育期間中は一週から二週間毎に殺菌剤と殺虫剤を混ぜて散布するのが通常です。これだけ散布していれば、害虫やカビなどの菌による被害も最小限に抑えることが出来るし、用法と濃度、使用時期さえ適切であれば、食する人体に悪影響を及ぼすことも無ありません。しかし、その農薬には、一部の害虫を殺さんがために、また、残効(散布後の効果)を長引かせるために、畑にいる有益な昆虫やたまたま畑に居合わせた爬虫類や哺乳類を死滅させるほどの強力な『毒物』や『劇物』に属する化学農薬も含まれているのが実情です。

就農直後にその威力と影響を目の当たりにしたとき、『安定した会社を辞め、米国で環境学修士号を修得し、国連環境計画でインターンシップに参加する為アフリカまで赴いてまで生物多様性保全に関心を持ったにもかかわらず、田舎暮らしの生計の手段として果樹農家を選択したが為に畑の生き物を全滅させないと果実を作れないのだとしたら完全に自己矛盾ではないか、、、』などとナイーブにも悩んだ時期もありました。そして、そこから具体的な農薬削減への取り組みが始まりました。

毎年、徐々に環境負荷の高い成分の化学農薬や散布回数を減らし、2018年には、芽も葉も出ていない冬季に有機JAS認定の農薬1成分、畑によっては後に追加で化学合成の殺菌剤1成分を散布するだけで無事に桃を収穫、販売することが出来ました!2019年には一部の樹に化学合成殺虫剤を散布したもののそれ以外は有機JAS農薬のみ。2020年は、2019年秋に蔓延した穿孔細菌病対策の為、春に化学合成殺菌剤を2成分散布したものの化学合成殺虫剤は不使用!2021年は2020年春以降一切化学合成農薬を使用していません!!もちろん、毎年除草剤も、化学合成肥料も一切使用していません。

 

広々とした土地に堆肥と自家製ぼかしで土をつくり、地上と地下での養分の生産と吸収を応援して元気な状態に保ち、くだものの味を良くしてくれると同時に病害虫に強い樹を焦らずにゆっくりと樹を育てています。毛虫に葉をくわれることもありますが、益虫も増えてきていることを実感しています。

しかし、天候や自然環境は毎年異なり、菌や虫の発生状況は毎年異なることから、今年の成功は来年の成功を保証しません。それでも、『農薬が一切付いていないくだものなので安心してかぶりついてください!と胸を張って言えるよう、家族みんなが安心して皮ごとかぶりつけるように、量より質を重視し、農薬に頼らずとも病害虫の付きにくい環境を作ることを優先し、樹自体も菌や害虫に強く育ってもらうよう、最大限の工夫と努力を続けていきます。

 

五感で楽しむ観光農園

もいで、かじって、ねそべって、桃まみれで桃汁をたらし、五感を呼び覚まして忘れられない心を揺さぶるようなもぎたて完熟くだもの体験

山梨県甲府盆地の西端、南アルプス山脈の東麓の丘の上に位置する当園では、くだもの栽培に適した地の利を活かし、自然の恵みと農家の魂の結晶である『くだもの』を、一番美味しい状態で食べていただき、同時に南アルプスと山梨の雄大な自然を五感で感じてもらうことができます。

味わう

『甘い!』 以外の味がする!! もぎたてのくだものは『新鮮』な味がします。
その新鮮さの代表格は『酸味』。未熟果の強い酸味は、えぐみや苦みと同様不快感を与える一方、もぎたての完熟果実が持つその爽やかな酸味は、まさに新鮮さの特徴の一つです。
さらに、当園では、化学合成肥料を一切使用せず、堆肥と自家製ぼかしで土を作り、多様な微生物とアミノ酸の力で、味の濃いうまみのあるくだもの作りを心掛けています。
それが、もぎたての『新鮮さ』と相まって、味わいが複雑で厚みがあり、噛むほどに多様な味が口に広がるようなくだものが理想です。

それを安心安全に、そして自然にやさしい極限にまで農薬の使用を抑えた栽培方法で育てます。 もいで、かじって、ねそべって、桃汁をたらし、五感を呼び覚まして忘れられない心を揺さぶるようなもぎたて完熟くだもの体験を是非楽しみに来てください!!

見る

果樹園と日本の名峰、そして日本一の盆地感を堪能! 山梨県西端の南アルプスの山塊の麓の丘に位置する「くだものびより」。

目の前には果樹園の緑とピンクの桃の実が鮮やかな果樹園風景。
そして、ふと目線を上げると緑とピンク、そして青い空のコントラストは最高です。
農園の特設果樹棚(2019年6月完成予定)に登れば、南東には雄大な富士山、北に広がるは八ヶ岳連峰、そして東正面には奥秩父の山塊まで30km以上にわたり広がる甲府盆地を一望できます。

きっと、30km以上先の奥秩父山塊までを見渡すことができ、遮るものの無い空の広さに感動いただけることでしょう (^O^)/

触れる

からだ全部で感じるくだものと季節! 当園には、季節に応じて10を超える品種の桃が収穫できますが、それぞれに味や食感、ジューシー具合などで違いを感じる個性があります。

残念ながら、スーパーでは購入するまで桃に触れることは出来ませんが、当園では、スタッフの助言を元に、お客様自身の視覚(目視による桃の着色状況)や触覚(手で触れたときの桃の硬さ)、そして嗅覚(甘ーく漂う香り)でお好みの桃を選択し、お客様自身で収穫していただきます。

そして、美味しい桃をを丸かじり!!たっぷりの桃汁で服が汚れないよう気を付けてくださいね( *´艸`) また、くだものの樹や季節の草花、そしてバッターや蝶をはじめとする様々な昆虫やアマガエルに出会い、手に取って触れていただくことが出来ます。
アスファルトやコンクリートと異なる草を踏む足裏の感触も地下足袋体験で試してみてください。

そして果樹園を流れる頬をくすぐる風も、都会の風と違って爽やかで素敵ですよ(*'▽') ただし、桃のうぶげのちくちく感には要注意(*´Д`)

聴く

都会の喧騒を離れ、耳を澄ませば、、、

甲府はもとより南アルプス市街からも離れた当園で聞こえるのは自然の音。

あなたが農園の草を踏み、虫が跳ね、野鳥が空を飛び、風があなたの耳元を通り、樹の枝や葉を揺らします。

枝からくだものをもぎ取り、かぶりつく。

どれも、都会の乾燥してとげとげした人工的な音と異なり、ふんわりとやさしいささやかな音かもしれません。さぁ、どんな音がするのか実際に聞きに訪れてくださいませ!

嗅ぐ

漂う桃と自然の香り 鼻をつまんで食べると、リンゴと玉ねぎの区別すらできなくなるといわれるほど重要な嗅覚。

アメリカでは、巨大なファーストフードハンバーガーを食べると、体からハンバーガー臭がしみだしてくるなんて笑い話があるほど、人は匂いに敏感です。
それだけに、特に香りの良い桃を作りたい。
都会へ戻っても、体の中から心地よい桃臭が漂うような桃を作ることを目指しています。

どうぞ、天然の内から薫る香水を試しにいらしてください!
さらに、コンクリートやアスファルトの上では感じることのできない草や土の匂いはどこか懐かしい感じがしませんか。触れば匂う昆虫もいるので要注意ですけどね( *´艸`)

 

くだもの栽培適地

 南アルプスの大自然が作る美味しいくだもの

美味しいくだもの作りには環境も重要。ここ南アルプス市は、次のようにくだもの栽培に最適で、味の濃い美味しいくだもの作りに最適なのです!

晴れが多く雨が少ない。

日照時間が日本一の山梨県の西部に位置し、くだものを美味しくしてくれる十分な日光を得ることが出来ます。

日本最大級の扇状地。

南アルプスの土壌は、「月夜で焼ける」と言われるほど水はけのよい砂地が多く、うまみの凝縮した味の濃いくだもの栽培に最適なのです!

地面は石ころだらけ。

南アルプスの地面はスコップで穴を掘るのも一苦労なほど石だらけ。でも、その石に当たった樹の根っこは細く養分吸収優れた細根となり、美味しいくだものを作る健全な樹の生育を助けてくれます。

寒暖差が激しい。

盆地の底にある甲府が暑いことは有名で、確かに南アルプスも暑い!しかし、南アルプス山脈の麓にあり標高が300mを超えるさとう農園では、夏の日射はきつくとも吹く風が高原のよう。夜にはエアコンを使用したことがないほど気温が下がってくれます(2018年の夏は暑かったですがやはりエアコン使わず、というかエアコン無いです。。。)。この寒暖差が甘みだけでなく、色づきも良い美味しいくだものが出来る一因です。

 

完熟香桃

味の濃い、薫り高いくだものを作りたい

自然環境に配慮するだけでなく、しっかりと味の濃い美味しいくだものを作ります。特に香りの強い桃を作りたい!

アメリカ留学中に大学の先生からこんな話を聞きました。
『某ハンバーガーチェーンの大きいハンバーガーを食べると、体からのハンバーガー臭が染み出て漂ってこないかい(*´Д`) 』
当たっているようないないような、、、

ただ、ネタを置き換えてみると、
『 "くだものびより"の味の濃い美味しい桃を食べると、体から素敵な桃の香りが漂ってこないかい(*‘ω‘ *)』
近い将来、街中でそんな会話が交わされる日が来ることを願って、味の濃い香りの高い桃やくだものを作りたいと、日々精進しています。

現状、香り成分と人の感じ方に相関が得られないとの理由から、くだもの栽培方法と香りに関する研究は進んでいないようです。よって、特に香りの良い桃栽培はライフワークになりそうですが、来園者の体の外からも内からも、桃の良い香りで包まれてもらいたい。桃の香りに含まれる成分は、桃に害を及ぼすある種の細菌への抵抗力を高めるという研究論文も海外では発表されているため、有機栽培や減農薬を維持する秘訣はにもなると考えています。

そして、甘いだけのくだものは、炭酸の抜けたコーラのようなもの。佐藤農園の考える美味しいくだものとは、『しっかりと味が濃い!!(*'▽')』。
その、『味』のなかには、しっかりとした甘みに加え、程よい酸味やさわやかさが、強い芳香と共に感じられるのが理想です。このしっかりとした『味』をつくるためには、施肥や水分管理が欠かせません。さらに一本の樹にならす実の数を制限することで、養分を集中させ糖度を上げます。そして、適度な酸味やさわやかさに重要なのが鮮度。

くだものは収穫後、酸味や苦みが薄まることで甘みが増したように感じられますが、それは炭酸水でいう『気が抜けていく』ということ。適度な酸味こそが新鮮さの証しであると考えています。そこで、完熟で新鮮なくだものを食べていただくため、お客様自身が収穫し、直ぐに食べていただく体験農園の方式にこだわります。是非、佐藤農園の環境にやさしく、味の濃いくだものを食べに来てください!

くだもので世界をつなぐ

『くだもの』を世界共通語に!

「くだもの」を「フルーツ」と呼んでしまうのは残念過ぎる!!

例えば、桃の原産地は中国ですが、日本には弥生時代に伝わり、古事記や日本書紀には桃栽培の記録が残っているようです。本格的に、桃が栽培され始めたのは明治頃とされており、それ以来、より美味しく、食べやすく、そして病害虫にも強い品種の開発や、『枝がわり』という特に美味しい実のなる枝の複製などによる選抜をかさね、今、私たちが食べれる美味しい桃や葡萄、柿などの果物の多くは、日本の農家や果樹試験場をはじめとする研究機関の長年にわたる試行錯誤と努力の賜物です。そして、当初『菓子』や『水菓子』などと呼ばれていた果実は、木の実を指す『木の物』から『くだもの』と変化していったようです。

その独自に開発した美味しい「くだもの」を、本当に美味しく作り上げるため、冬季の剪定に始まり、摘蕾、摘花、受粉、摘果、袋掛け、反射シート敷というように、樹と実の成長に合わせて、人の手で時間を掛けて段階的に良いものだけ選び抜き、限られた養分と自然の恵みを凝縮させる長年の栽培技術と、微生物をはじめとする樹に力を与える豊かな日本の自然と農家の魂の結晶なのです。

そして、我が農園では、病害虫が発生しやすい多雨、多湿な日本にあっても、化学合成農薬の使用は最小限に抑え、化学肥料や除草剤はもちろん用いず、樹と有用な微生物、そして豊かな自然の力を最大限に活かし、定められた栽培管理工程で育てられた安心・安全で極上の「くだもの」を栽培しています。

このように日本が長年の英知と魂を込めてつくった「くだもの」 を、元来、舶来品に用いる英語の「フルーツ Fruits」と表現してしまうのはあまりにも惜しい(*´Д`) もったいない!日本語の「くだもの Kudamono」として世界中で認知され、日本国内のみならず世界中から食べに来てもらいたい。そして、日本のくだもの栽培、農村風景と生活や日本の文化に触れる機会を提供し、日本のファンになってもらいたい。

そんな思いで観光農園と農家民泊の開業を進めています。『すし』や『てんぷら』と同様に世界中の人が『くだもの』を愛してくれる日が来ますように。

 

メディア掲載情報

東京と大阪からの三世代移住や宇宙ビジネスから農業への転身、田舎での子育てなどが注目され、多くのメディアに取り上げていただきました。今後は、農業や環境分野への貢献で取り上げていただけるように頑張ります。

テレビ

  • 2019年2月予定 Nスタ(TBS)
  • 2018年9月 スーパーJチャンネル(テレビ朝日)
  • 2018年8月 羽鳥慎一モーニングショー(テレビ朝日)
  • 2017年9月 スーパーJチャンネル(テレビ朝日)
  • 2017年4月 テテテ! TV 特集(山梨放送)
  • 2016年5月 テテテ! TV 特集(山梨放送)

新聞

  • 2017年7月 山梨日日新聞 145周年記念号
  • 2016年9月 読売新聞
  • 2016年1月 日刊スポーツ

雑誌

その他

  • 2017年4月 南アルプス市市勢要覧(パンフレット)
  • 2016年5月 山梨県移住促進ポスター

更新日:

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