山梨県の春は、李の花粉集めから始まります。
ということで、昨年より10日も早く春がやってきました。
舗装道路の反射を受けて、畑の一番温かい場所に植えた樹から花をとります。
ハリウッドという名前のスモモで実もなるのですが小さく美味しくもない代わりに、この花粉は、色んな李と高い確率で受精してくれるので、人工授粉に適しているのです。
遥か彼方のブラックホールを電波望遠鏡で覗いてしまえるこの21世紀においても、その人工授粉のための花粉集めは、人の手で花をつまんで集めるという、労働集約型の王道ともいえる作業です。
そこで、娘とばぁばをランチで釣って、人海戦術で仕上げてしまおうというところです。
でも、やってみると、段ボールに集まってくる蕾や花は綺麗だし、とった分だけどんどん増えていくし、驚くほど時間が経つのが早く、やりがいのある作業ではあります。
そして、幸いなことに、李の花粉は、花粉症の私でも多少ムズムズする程度にしか反応しないのでたすかります。
結局合計12時間かけて、数回の人工授粉に必要な量の花粉を集めました。
去年は外国人ボランティアさん1名と8時間でとったので多少手間取ってますね。
【撮影日】2020年3月15日
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