くだもの農家疑似体験シリーズ第一弾です!!農家目線(正確には胸の高さ)のカメラで撮影してみましたので、畑仕事の臨場感が少しでも伝わればよいのですがいかがでしょうか!?新型コロナウイルス騒ぎで、特に都市部を中心に外出しにくい状況になっていますので、少しでも広々とした景色を眺めていただき、気分転換になればよいですが。
さて、記念すべき第一回は有機栽培を目指す農家にとっての大敵、アブラムシ対策です。
当園、原則、化学農薬を前面散布することはありません。例えば、桃の場合、山梨県が示す桃の慣行栽培時の化学農薬使用回数(成分数)は27ですが、当園の2019年の実績では、収穫後のカイガラムシ防除のための使用1回のみ。ただし、圃場・樹単位では、アブラムシが大発生したため、樹単位で殺虫剤の化学農薬を使用せざるを得なかったのが残念な昨年でした。ちなみに、毛虫なども発生しますが、今のところ捕殺でしのげる程度です。
有機栽培まであと一歩のところなので、アブラムシとカイガラムシを何とかしたいところですが、まずはアブラムシから。
昨年は、5月初旬頃から増殖を始めました、今年は、昨年より暖かく、10日ほど進行しているため、既に注意が必要な時期と言えるでしょう。
ということで、今年は新兵器を導入!
それが防虫シートです。黄色い薄いプラッチック両面に粘着質が付着しているだけのものですが、その黄色い色が虫を引き付けるようです。
その防虫シート24枚を合計1ha(10,000㎡)の畑にうすーく配置してみました。
これでアブラムシを捕まえて密度を下げ、残りはテントウムシに仕留めてもらう作戦ですが、様子を見ながら場合によっては配置密度を高くしてみようと思います。
もし、使用したことがある人は、助言いただけるとありがたいです。
気になるのはいわゆる混獲、英語でいうとBycatch。害虫のアブラムシを捕まるつもりで、テントウムシや蜜蜂、蜘蛛などの益虫までやっつけてしまわないかということ。まぁ、殺虫剤全面散布するよりは間違いなく影響は少ないはずなのですが、それでも心配は心配です。
コスト的には、この防虫シートは50円/枚。今回合計で2,000円強。殺虫剤を1ha全面散布しようとすると、とても2,000円では済まないので、効果があるならこの倍払っても安いかと。
【撮影日】2020年4月2日
【撮影】GoPRoMAX